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| 「蛇崩」は目黒区上目黒5丁目に位置する蛇崩交差点一帯を 総称する地名であり、住所には一切表記されていません。 ですから、目黒区蛇崩5丁目などという住所は存在しません。 さて、その名の由来ですが字のごとく蛇にまつわる言い伝え がいくつか残っており “大昔、この辺りに大蛇が現れ、大暴 れして土地を崩したので蛇崩と呼ばれた” とか ”大昔は切 り立った崖地だったこの辺りが洪水の度に崩され、その恐怖 心から大蛇伝説が生まれて、蛇崩と呼ばれるようになった” などと言われています。 この他、蛇崩川(世田谷区弦巻の辺りを水源として蛇崩の地 を通り目黒川へ合流している川)に起因する由来も残っており “もともと蛇のように蛇行して流れていた川が、大雨の時に水 かさを増して逆巻く激流となり、まるで蛇がのたうちまわる様 に見えたので蛇崩川と呼ばれた” とか “川岸の砂利や砂が 多く含まれた土壌がよく崩れたので砂崩川と呼ばれ、それが いつしか蛇崩川と呼ばれるようになった” などとも言われて います。 「蛇崩」という地名が先についたのか「蛇崩川」という川の名 前が先についたのかは定かではありませんが、個人的には “蛇崩の地を流れている川なので、蛇崩川と名が付けられた” と思っています。 広辞苑で「じゃくずれ」と引くと「蛇崩れ」で出ていて “崖など の崩れること。また、その崩れた所。山くずれ。” とあります。 とすると、蛇にまつわる言い伝えとは全く関係なく、ただ単に “この地でたびたび崖崩れがあったから蛇崩と呼ばれるよう になった” とも思われるのですが ・・・。 もっとも、わが街 蛇崩の名が最初に付けられ、そのあとで崖崩れのことを指す 言葉として「蛇崩れ」が使われたのかも知れません。 いずれにしろ、ここ蛇崩には急な坂が多く、昔は急斜面の崖 があったのも事実です。また蛇崩川も街中をぬって流れてい る川で子供心に恐怖を感じたこともありました。それに、今で こそ人通りも交通量もかなり多い活気のある街となりましたが 昔は辺境のとても寂しいところであったようです。 “大雨の時に、蛇崩川の氾濫とともに大蛇がやって来て大暴 れする” こんな伝説が残っているのも、うなずけます。 現在の蛇崩は、人家やマンションが建ち並び、崖だった所は 整地され昔の面影もありません。蛇崩川はフタをされて遊歩 道として整備され、今は地下を流れています。 もう、この蛇崩の地に伝説の大蛇が現れ、大暴れすることも ないでしょう ・・・。 |
参考文献・参考資料
烏森小学校報−創立25周年記念特集号所収「烏森郷土史話」
(昭和28年3月20日発行)
目黒区発行−「みどりの散歩道 東山貝塚・蛇崩川コース」
(平成6年3月31日発行)
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